Water Security Compass

淡水の空間・時間変動によるリスクを可視化し、共有する資源を守る
Photograph courtesy of pixabay.com/mystraysoul

新着ニュース

2024/08/01
更新情報
Water Security Compass beta を公開しました。

Water Security Compassとは

ビジネスにおいて水を利用しない企業は存在しません。すべてのビジネスはいずれかの流域の水資源に依存し恵みを享受する一方で、何らかの負荷と影響を及ぼしています。また、季節や天候による降水、蒸発散の変化によって水の賦存量には変動があり、ビジネスや水環境にも様々な影響を及ぼします。

Water Security Compass は、淡水資源の時間的・空間的な偏在も考慮して企業の水リスクや水環境に及ぼす影響を評価し、ウォーター・スチュワードシップに向けた洞察を得るために開発されたツールです。最新データと最先端の全球水資源モデルH08 を活用して、気象・気候条件や水インフラの運用によって変動する流域の水資源量を時間的・空間的に高解像度で計算し、ビジネスや水環境の水リスクの影響評価に向けた様々な指標を提供します。

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Water Security Compass が提供する指標を用いた評価目的は以下の2つに大別されます。

詳しくはツールの使い方をご覧ください。

  • 依存 (dependencies):サイトの事業活動が依存する流域の淡水資源の状態によって被る水リスク
  • 負荷と影響 (pressure & impacts):サイトの事業活動に伴う水利用が流域の淡水資源や生態系に与える負荷とその影響(水環境における水リスク)

指標をマッピングした水リスクビュワーはこちら

バージョンについて

Water Security Compass β版は正式版の公開に向けた利用者の皆様からのフィードバックによる課題や改善点の抽出を目的として公開しています。今後、利用者の皆様のご意見を参考にしながら、データ、機能、説明の追加といったアップデートを重ねていきます。今後公開される正式版では、気候や社会の変化を想定する複数のシナリオに基づく将来の水資源状況を反映した指標のさらなる拡充、より空間解像度の高いデータを用いた地域領域版、水リスクビュワーの操作性の向上、使用方法とリスク評価の進め方に関するガイダンス、TNFDやSBTNのメソドロジーへの適用に関するガイダンスなどの機能・コンテンツの追加を予定しています。

アップデートに際しては、利用者の皆様からのフィードバックを反映して参ります。フィードバックコメントの送信先はこちら

プロジェクトについて

Water Security Compass は、世界最先端の水文学の研究を行う国立大学法人 東京大学大学院工学系研究科と水資源保全をリードする企業が連携した「グローバル水循環社会連携講座」 が実施するプロジェクトです。